三国志・もしもこの二人が激突していたら!?夢の対決を想像してみよう

三国志・もしもこの二人が激突していたら!?夢の対決を想像してみよう

三国志夢の対決「趙雲VS張遼」、「周瑜VS陸遜」、「曹操VS諸葛亮(孔明)」が実現した場合を想像してお伝えしていきます。


三国志の名勝負

三国志の名勝負

三国志の名勝負

三国志では読者を夢中にさせる激突が何度も登場してきます。
どちらが勝つのか先が読めないような実力伯仲の戦いです。
一騎打ちでは、孫策と太史慈の勝負は見ものでした。君主でありながら武勇に優れた孫策の存在感にも驚かされましたが、それに真っ向からぶつかり互角に渡り合う太史慈も見事です。
他にも三国志演義ならではの演出で、張飛と馬超の一騎打ちもありました。どちらも実力があり、人気の猛将ですから、どちらかが討ち取られることがあるのかとハラハラしながら読んだ記憶があります。

兵を率いた激突では曹操と周瑜の戦い「赤壁の戦い」は、奇跡の逆転勝利を成し遂げた三国志で最も有名な戦いですし、たくさんの群雄が登場する董卓軍と反董卓軍の「虎牢関」の戦いも盛り上がりましたね。
知略の限りを尽くした諸葛亮(孔明)と司馬懿の攻防も見ごたえ充分でした。
そんな名勝負の数々が繰り広げられた三国志ですが、この戦いも見てみたかったというのもあるのではないでしょうか?

夢の一騎打ち対決「趙雲VS張遼」

夢の一騎打ち対決「趙雲VS張遼」

夢の一騎打ち対決「趙雲VS張遼」

三国志では多くの武将を一騎打ちで討ち取ってきた「趙雲」。三国志の中ではトップ級の人気を誇る武将です。同じく脅威の武勇で呉を震え上がらせてきた「張遼」。
場面は、荊州の関羽が豫州へ侵攻、諸葛亮(孔明)は趙雲と共に長安を制圧。洛陽で食い止めようとする張遼と趙雲が激突するのです。

趙雲は愛馬、「白龍」にまたがり、手には愛用の槍「涯角槍」。一方で張遼は、愛馬「黒捷」にまたがり、手には「青龍刀」。
互いに気力が充実しており、他を圧倒する気迫と、鋭い攻撃が交互する大激戦が期待できますね。隙のないイメージが強いふたりですから、長期戦覚悟です。三日に渡って戦い続けても勝敗がつかなさそうです。
互いの武器が消耗しすぎて使い物にならなくなり、その隙を突いて、趙雲は腰に差している「青紅の剣」を抜いて張遼を討つ。蜀軍はその勢いで一気に冀州に迫ります。
完全にフィクションだらけの設定ですが、いかがでしょうか?

夢の軍勢対決「周瑜VS陸遜」

夢の軍勢対決「周瑜VS陸遜」

夢の軍勢対決「周瑜VS陸遜」

兵法に精通し、大軍相手でも突破口を見出すことのできる「周瑜」と「陸遜」の対決です。どちらも呉の名臣ですから対決する機会はなかったでしょうが、仮に戦っていたらどのような結果になっていたのでしょうか。
場面は、呉郡を制圧しようと兵を進める周瑜と、あくまでも抵抗を試みる陸遜の激突です。まだ孫策も健在な頃の話になりますね。

精鋭を率い、兵に勢いがあるのは周瑜側。一方で陸遜は完全に守勢で、攻撃を仕掛ける部将にも欠けている状態です。完全に陸遜は不利ですね。有利な点があるとすれば地の理ぐらいでしょうか。
陸遜はとにかく我慢強い戦をすることで有名です。固い陣を布いて、周瑜の攻撃を防ぎます。そして密かに背後に兵を送り、その兵站を断ちます。それしか勝機がないと見抜いていた周瑜は奇襲を待ち伏せしており殲滅。しかし陣は混乱したかのように装い、陸遜を釣り出します。
陸遜はここが正念場と、全軍に出撃させ、一気に撃退しようとしますが、これまた伏兵の手にかかり大敗。さらにその隙に周瑜の別隊が陸遜の砦を襲撃して攻略。陸遜の完敗で幕をおろします。
互角の状況であればもっといい戦い方ができていたかもしれませんが、やはり周瑜の方が一枚も二枚も上手でしょう。どのような策を巡らしてきたとしても、周瑜は臨機応変に対応し、勝利を掴んだと考えられます。

夢の知略対決「曹操VS諸葛亮(孔明)」

夢の知略対決「曹操VS諸葛亮(孔明)」

夢の知略対決「曹操VS諸葛亮(孔明)」

司馬懿と引き分けを続けてきた諸葛亮(孔明)ですから、相手が曹操に変わったらさらに不利になりますが、ここは時期をずらして、劉備(玄徳)が曹操に反旗を翻し、徐州で独立した際に軍師として諸葛亮(孔明)がいたと想定して話を膨らませてみましょう。

史実ではここで袁紹と対峙していた曹操が、相手の裏を突いて主力を率いて一気に劉備(玄徳)を破り、劉備(玄徳)は袁紹のもとに逃れ、関羽は曹操に降伏することになります。よもや曹操自らが徐州を攻めることはないだろうという油断が招いた敗戦です。諸葛亮(孔明)がいれば、そのリスクも当然のように予測したはずです。
ここでのポイントは、河北を制し、曹操を滅ぼそうとしている袁紹の存在になります。この袁紹をいかに動かすかが勝敗の鍵を握っているのです。とはいっても決断力の鈍い袁紹を動かすのは至難の業、それを見抜いていたからこそ曹操は劉備(玄徳)を攻めることが可能でした。

ということで、劉備(玄徳)が徐州で旗上げするのと同時に、諸葛亮(孔明)は黄河を渡り、袁紹のもとに向います。そして曹操が劉備(玄徳)を攻める前に袁紹を動かすのです。袁紹は疑り深い性格でもありますので、劉備(玄徳)を曹操の主力が攻めたと聞いても好機と捉えるより、罠ではないかと用心します。曹操は電光石火の速度で徐州を落としますので、そうこうしていたら劉備(玄徳)の敗戦は確実です。

ここで諸葛亮(孔明)の説得力で、袁紹を動かせるかどうかが重要です。白馬を攻めさせ、曹操を釘づけにした状態で、徐州の劉備(玄徳)に横腹を突かせる。あくまでも袁紹に先に動くようにしない限り、曹操の動きを封じることはできません。
こうなると史実のように関羽が曹操の配下として、白馬の戦いで活躍することもありませんから、曹操は顔良、文醜の攻撃を食い止めることは難しくなります。さらに徐州の劉備(玄徳)が横腹を突くことで、曹操は戦線を下げざるを得なくなります。袁紹は顔良、文醜の両将を欠くことなく官渡の戦いまで進み、曹操の大逆転を防ぐことができるのです。

ただし相手はあの曹操ですから、その流れを変えるような手は打ってくるでしょう。帝を利用して一端は和睦を結ぶかもしれません。しかし劉備(玄徳)は左将軍として曹操討伐の勅命を受けていますから、大義名分は揃っています。袁紹も南下を止めず、兗州辺りでさらに激烈な長期戦が繰り広げられそうです。しぶとい曹操ですが、さすがに袁紹の大軍の勢いと、諸葛亮(孔明)の隙のない戦略を前にして諦めざるを得ないかもしれません。

まとめ 皆さんが見たい対決はありますか?

まとめ 皆さんが見たい対決はありますか?

まとめ 皆さんが見たい対決はありますか?

もしこうなっていたら、その後はどうなっていたのだろうか?と想像してみるのも歴史の楽しみ方ではあります。ただ、史実が変わっていたら、また想像もつかないような突発的なサプライズが起こったかもしれませんし、より複雑に話は変わっていくかもしれません。きっと想像通りにはすすまないでしょう。

今回はあくまでも仮想世界で、夢の激突を演出してみました。皆さんはどんな激突が見てみたいですか?





この記事の三国志ライター

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