初めての方へ。超入門。そもそも三国志ってなに?

初めての方へ。超入門。そもそも三国志ってなに?

「そもそも三国志ってなに?」と思われる初心者の方へ、三国志 あらすじ ざっくり。。。三国志とはなにかの説明と三国志に登場を彩る魅力的な登場人物を紹介します。


三国志(さんごくし) あらすじ ざっくり

三国志(さんごくし) あらすじ ざっくり

三国志(さんごくし) あらすじ ざっくり

三国志とは、中国の後漢・三国時代(184~280)に中国統一をめざし群雄割拠していた歴史をまとめた書物の名称になります。
大きく分けて、「三国志」と「三国志演技」とあります。
まずは、「三国志」と「三国志演技」のちがいについて説明していきます。

「三国志」は、蜀・魏・晋に仕えた陳寿(ちんじゅ)により三国時代の歴史がまとめられたものです。史実を忠実に簡潔にまとめられております。史実の忠実を重視したため噂や信憑性の薄い情報は排除したため読みやすいが面白みに欠けています。「三国志」は事実を後世に残すための歴史書になります。ただし、蜀・魏・晋に都合の悪いことは、記述されなかったようです。
三国志演技と区別するために「正史(せいし)」と呼びます。

「三国志演技」は、中国の明時代に羅貫中(らかんちゅう)により「三国志(正史)」をベースに各地で語り伝えられた神話・伝説・民話など盛り込んだものになります。簡単にいうと、一般大衆が楽しめるようにフィクションを交えて作られた娯楽性の高い歴史小説です。特徴は、蜀(しょく)の劉備(りゅうび)や諸葛亮(しょかつりょう)と言った人物がメインとなり物語が進んでいきます。

ここまで簡単ですが、「三国志」と「三国志演技」の違いについて説明してみました、
「三国志」は史実の歴史書、「三国志演技」はフィクションの歴史小説と覚えておけばいいかと思います。また違いを知っているとプチ自慢ができるかもしれません。

三国志の物語を彩る主な登場人物紹介

三国志の物語を彩る主な登場人物紹介

三国志の物語を彩る主な登場人物紹介

三国志の物語を盛り上げる魅力的な登場人物を紹介します。
簡単な説明なので、別の記事と併せて読むとより三国志の魅力が伝わると思います。

董卓(とうたく)

董卓(とうたく)

董卓(とうたく)

若い頃は武芸、知略に秀でたとされます。
西涼で太守をしていたが、何進の召集に応じて上洛します。
都での混乱に乗じて幼い帝を保護することにより政権を握っていきます。
猛将・呂布(りょふ)を養子にし、武力を背景により一層勢力を拡大させていきます。
王允による「美女連環の計(びじょれんかんのけい)」で、呂布と貂蝉を取り合い、最後は呂布に殺害されます。
董卓は残虐、冷酷、暴力的で民衆に恐怖をもたらしたとされ、漫画、ゲームなどのキャラとしては悪役として描かれることが多いです。

呂布(りょふ)

呂布(りょふ)

呂布(りょふ)

身体能力が高く、弓術・馬術と武芸を極めた猛将です。
三国時代最強の武将と言ってもいいでしょう。
愛馬の「赤兎馬(せきとば)」と愛用の武器「方天画戟(ほうてんがげき)」で
戦場を駆け巡っていました。
はじめは丁原(てい げん)に仕えていましたが、丁原を裏切り董卓に仕えます。
暴虐の限りを尽くす董卓を見かねた王允による「美女連環の計」により呂布は董卓を殺害します。
その後は各地を転々とし、最後は曹操によりこの世を去りました。

貂蝉(ちょうせん)

貂蝉(ちょうせん)

貂蝉(ちょうせん)

絶世の美女として有名で、歌舞に優れていました。
もともとは孤児でしたが、王允(おういん)に引き取られ実の娘同然に育てられます。
暴虐の限りを尽くす董卓を見かねた王允が、董卓誅殺を計画しました。
貂蝉を使い、董卓と呂布に近づき「美女連環の計」を仕掛け、見事に二人の仲を引き裂き
董卓誅殺に成功しました。貂蝉は「美女連環の計」成功の立て役者です。
実は架空の人物とされています。三国志演技では「董卓の侍女」が貂蝉のモデルになっていると言われています。

曹操(そうそう)

曹操(そうそう)

曹操(そうそう)

判断力、決断力に富み、「乱世の奸雄」と称されます。
黄巾討伐軍、反董卓軍に参加し徐々頭角を現していきます。
混乱した時代の中、中原(現在の河南省あたり)に着々と地盤を固めていき大国・魏の礎を築き上げていきます。
野心家であり合理主義者。また、詩人、兵法家としても業績を残しています。
漫画、ゲームなどのキャラとしては悪役として描かれています。

司馬懿(しばい)

司馬懿(しばい)

司馬懿(しばい)

曹操に才能を見出され三国時代の大軍師です。
曹操・曹丕(そうひ)・曹叡(そうえい)・曹芳(そうほう)と4代に仕えました。
249年(司馬懿70歳)に曹爽(そうそう)達の権力を傘に来た横暴な振る舞いにより曹爽達を誅殺。以後の司馬一族が魏の実権を握るようになるきっかけになりました。
後の西晋(せいしん)の礎を築いた人物です。
漫画、ゲームなどのキャラとしては諸葛亮のライバルとして描かれています。

劉備(玄徳)

劉備(玄徳)

劉備(玄徳)

漢皇帝の末裔とされています。
関羽、張飛との桃園の誓い(とうえんのちかい)、諸葛亮を三顧の礼(さんこのれい)で迎えるなどエピソードが有名です。
黄巾の乱で挙兵、その後は各地を転々としていました。諸葛亮の天下三分の計により益州を得て勢力を拡大していきました。
皇帝に即位して、蜀漢を建国。蜀(しょく)の礎を築いた人物です。
漫画、ゲームなどのキャラとしては民を思いやる正義の味方として描かれています。

諸葛亮(しょかつりょう)

諸葛亮(しょかつりょう)

諸葛亮(しょかつりょう)

三国時代最強の天才軍師です。
三顧の礼に応えて劉備の配下にあるエピソードは有名な話です。
また、当時曹操の戦力は圧倒的でした、その対抗策として劉備(玄徳)、曹操、孫権とで中国を大きく三分割する天下三分の計を劉備に提案し三国時代へのきっかけを作ります。
漫画、ゲームなどのキャラとしてはと天候を操るなど神がかり的な存在として描かれています。また、白羽扇(びゃくうせん)を手にしているのが特徴です。

関羽(かんう)

関羽(かんう)

関羽(かんう)

五虎大将軍(関羽、張飛、黄忠(こうちゅう)、馬超(ばちょう)趙雲(ちょううん))の筆頭。
劉備(玄徳)、張飛と桃園の誓いを結び義兄弟であり、黄巾討伐より行動を共にし蜀の建国に尽力した人物です。
見事な鬚髯(鬚=あごひげ、髯=ほほひげ)をたくわえていたため「美髯公(びぜんこう)」とも呼ばれます。
敵方でありながら張遼(ちょうりょう)、徐晃(じょこう)とは親交があるなど敵味方問わず人を惹きつける人間的魅力もあります。
実は、中国では「商売の神様」として祭られています。日本では横浜の関帝廟(かんていびょう)が有名です。

張飛(ちょうひ)

張飛(ちょうひ)

張飛(ちょうひ)

五虎大将軍(関羽、張飛、黄忠、馬超、趙雲)の一人です。呂布に匹敵する武力の持ち主です。
劉備、張飛と桃園の誓いを結び義兄弟であり、黄巾討伐より行動を共にし蜀の建国に尽力した人物です。
曹操軍から追撃を受けた際、長坂橋で曹操軍を単騎による大喝一声して足止させたことにより、劉備軍が撤退できたエピソードは有名です。
短気で思ったらすぐ行動するタイプ。また、大酒呑みであり、それが災いして失敗することもありました。

超雲(ちょううん)

超雲(ちょううん)

超雲(ちょううん)

五虎大将軍(関羽、張飛、黄忠、馬超、趙雲)の一人です。
公孫瓚(こうそんさん)の配下でしたが、のちに劉備の配下になりました。
長坂の戦いでは、阿斗(後の劉禅(りゅうぜん))と甘皇后を救出しに曹操軍の大群に単騎で突撃するエピソードが有名です。
漫画、ゲームなどではパッケージなどにイラストが使われるほどファンの多い人気キャラクターです。

孫堅(そんけん)

孫堅(そんけん)

孫堅(そんけん)

「孫子の兵法」で有名な孫子の末裔とされる勇将です。
黄巾討伐軍への参戦、反董卓連合軍では先鋒を任されるなど活躍しました。
37歳の若さで黄祖(こうそ)の部下に射殺されてしまいますが、長男である孫策(そんさく)が孫堅の思いを引き継いでいきます。

孫策(そんさく)

孫策(そんさく)

孫策(そんさく)

孫堅の長男で武勇に優れ「小覇王」と称されました。
幼なじみの周瑜をはじめ、優秀な人材を集めて呉の基盤を築きました。
孫策もまた26歳と心半ばでこの世を去りました。
父孫堅、兄孫策の思いは弟孫権(そんけん)に引き継がれていきます。

孫権(そんけん)

孫権(そんけん)

孫権(そんけん)

孫堅の次男で孫策の弟。
父の孫堅、兄の孫策を相次いで亡くし、19歳で後継者となる。
呉を建国し初代皇帝に即位する。

周瑜(しゅうゆ)

周瑜(しゅうゆ)

周瑜(しゅうゆ)

孫策とは義兄弟。
容姿端麗だったことから「美周郎(びしゅうろう)」とも呼ばれています。
知略・武略に優れており、その才能は曹操や劉備(玄徳)からも恐れられるほどでした。
赤壁の戦いでは、数十万を率いる曹操軍に対して孫権・劉備(玄徳)の同盟軍の指揮をおこない劣勢だった戦いを勝利に導きました。

まとめ

まとめ

まとめ

三国志について「三国志」と「三国志演技」の違い、また三国志に登場する人物を簡単ですが説明してきました。「三国志」「三国志演技」によって、人物像などの描き方がまったく異なる事もあります。書籍も販売されていますので興味のある方は両方を読み比べてその違いを探すのも面白いと思います。
次回からは、人物、エピソードなどに焦点を当てて三国志の魅力を皆さんに伝えていきたいと思います。


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