三国志を彩る個性豊かな知将7選

三国志を彩る個性豊かな知将7選

三国志を彩る個性豊かな知将7選をご紹介!


三国志の醍醐味は星の数ほどの武将たちが武力・知略を活かし中国統一の為に戦っていきます。特に知将と言われる武将たちは、合戦時の軍略、計略、政治、内政などで活躍しています。優秀な軍師がいるだけで戦局は変わり国の命運も変わります。
今回は知将に焦点を当てて個性豊かな知将7選をご紹介します。

1.諸葛亮孔明

1.諸葛亮孔明

1.諸葛亮孔明

諸葛 亮、字は孔明(こうめい)。
三国時代最強と言われている天才軍師です。三顧の礼に応えて劉備(玄徳)の配下になるエピソードは有名な話です。
また、当時曹操(そうそう)の戦力は圧倒的でした、その対抗策として劉備、曹操、孫権(そんけん)とで中国を大きく三分割する天下三分の計を劉備に提案し三国時代へのきっかけを作ります。
あまり軍略は得意ではありませんでしたが、政治や内政は群を抜いた才能があったようです。

2司馬懿(しばい)

2司馬懿(しばい)

2司馬懿(しばい)

司馬懿、字は仲達(ちゅうたつ)。
曹操(そうそう)に才能を見出され三国時代の大軍師です。
司馬懿は軍事、政治と才能を発揮しました。とりわけ政治の才能は突出していました。
曹操・曹丕(そうひ)・曹叡(そうえい)・曹芳(そうほう)と4代に仕え、司馬一族が魏の実権を握っていました。
後の西晋(せいしん)の礎を築いた人物です。

3.賈詡(かく)

3.賈詡(かく)

3.賈詡(かく)

賈詡、字は文和(ぶんわ)。
若い頃は評価されることがほとんどありませんでしたが、「張良(ちょうりょう)・陳平(ちんぺい)のような智謀の持ち主」と高く評価されされました。
賈詡はさまざまな君主に仕え名参謀として大変活躍しました。
李傕(しかく)らに策を授け長安を攻めるように進言、曹操(そうそう)へ張繍(ちょうしゅう)に対する奇襲策を進言、張繍に曹操への帰順の進言、曹操への家督相続に関する助言などをおこない功を奏しています。
また潼関の戦いにおいては離間計を進言して、馬超(ばちょう)と韓遂(かんすい)を不和にさせ、馬超と韓遂を撃破したりしています。

4.龐統(ほうとう)

4.龐統(ほうとう)

4.龐統(ほうとう)

龐統、字は士元(しげん)。
才能がありながら口下手で身なりが冴えなかったためあまり評判が良くありませんでしたが、人物鑑定で有名な司馬徽(しばき)に、その才能を認められたことでようやく名が広がっていきます。
龐統は俗にいう天才肌の知将だと思います。
劉備配下になりたての頃、耒陽(らいよう、現在の湖南省耒陽市)の県令の職を任されたものの、龐統は1か月の間お酒ばかり飲んで仕事を全くしなかったため、村人から訴えられました。しかし、劉備が派遣した張飛に仕事をしないことを問いただされると、溜まっていた1か月分の仕事を半日で全て片付けてしまたという逸話があります。
赤壁の戦いでは、曹操の軍営に潜り込み曹操に船酔い対策として、船同士を鎖で繋げることを進言することにより。周瑜の連環計が成功します。
諸葛亮(しょかつりょう)の臥龍(ふくりゅう)に対して龐統は鳳雛(ほうすう)と称されるほどの人物でしたが、益州の戦いで矢にあたり36歳の若さで死去します。

5.周瑜(しゅうゆ)

5.周瑜(しゅうゆ)

5.周瑜(しゅうゆ)

周瑜、字は公瑾(こうきん)。
孫策とは義兄弟になります。
軍略の才能に秀でていて数々の合戦で武功をあげてきました。
知略・武略に優れており、その才能は曹操や劉備(玄徳)からも恐れられるほどでした。
中でも赤壁の戦いでは、数十万を率いる曹操軍に対して孫権・劉備(玄徳)の同盟軍の指揮をおこない連環計によって劣勢だった戦いを勝利に導きました。

6.郭嘉(かくか)

6.郭嘉(かくか)

6.郭嘉(かくか)

郭嘉、字は奉孝(ほうこう)。
郭嘉は若い頃から将来を見通す洞察力に大変優れていました。
曹操に呼び出された際に郭嘉は天下のことを議論しました。曹操は「わしの大業を成就させてくれるのは、この男をおいて他にいない」と才能を高く評価し、郭嘉は「真に我が主君だ」と言っていたそうです。そして曹操の軍師として仕え、数々の助言をおこないました。
呂布(りょふ)を討伐を進言し、籠城する呂布を攻めあぐねたところ水計を行うように進言をし呂布に勝利しました。
曹操が劉備を討伐しようとしていましたが袁紹に背後を襲われることを心配していましたが、郭嘉は袁紹(えんしょう)が決断を欠く人物であるから迅速に行動できないと判断して、劉備(玄徳)を討伐することを進言しました。曹操は劉備(玄徳)を攻撃し敗走させました。この際、袁紹は攻撃してこなかったそうです。
袁紹死後、袁譚(えんたん)と袁尚(えんしょう)が袁家の後継争いをしていました。曹操は内紛につけこんで袁譚と袁尚の討伐を考えていましたが、郭嘉は「袁紹は、袁譚と袁尚のどちらが後継者か指名しないまま死んだので、このまま攻撃して両者を団結させずとも、放っておけば後継者争いを始めます。南の劉表を討伐すると見せかけて変化が起こるのを待つのがよいでしょう」と進言しました。郭嘉の進言は当たり袁譚と袁尚は骨肉の争いを始めした。このように将来を見通す洞察力よる的確な進言により軍師として貢献しました。

7.陸遜(りくそん)

7.陸遜(りくそん)

7.陸遜(りくそん)

陸遜、字は伯言(はくげん)。本名は陸議(りくぎ)。
「呉の四姓(ごのしせい)」といわれる有力豪族の陸家の出身と言われています。
軍事と政治における才能のある軍師でした。
先見の明(事が起こる前にそれを見抜く見識)があり、周到に熟考してことをなす性格でした。
陸遜は異民族である山越の討伐での活躍が孫権に認められ重要視されるようになりました。
夷陵の戦いでは大都督に任命され荊州を取り戻すために劉備(玄徳)討伐を行います。
侵攻してきた劉備(玄徳)軍の伏兵を見破り、火計などで攻撃し、劉備(玄徳)軍に壊滅ダメージを与えます。
また、石亭の戦いでは魏の曹休(ソウキュウ)率いる10万を相手に石亭に誘い込み、曹休に大勝しました。
功績の割に陸遜の評価が低いことがありますが、諸葛亮と並ぶほど知将でした。

まとめ

まとめ

まとめ

三国志を彩る個性豊かな知将7人を簡単ですが紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
知将といえども軍略に秀でていたり、政治に秀でていたりと特徴を持っています。諸葛亮や司馬懿のように国の運命を変えるような大軍師もいます。そして各武将ごとにドラマもあります。今回ご紹介した知将の中で気になる武将はいましたか?他の記事でも武将のエピソードが描かれているので併せて読んでいただければ、より三国志の世界が好きになると思います。





この記事の三国志ライター

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