一番セカンド・楽進(文謙)
■ 一番セカンド・楽進(文謙)
一番セカンド・楽進(文謙)
魏のトップバッターと言ったら楽進(文謙)しか考えらえません。常に先陣を斬って走り敵国に突っ込むのが楽進(文謙)の特徴です。身長が低い楽進(文謙)ですが、その反面魏の総大将(野球でいう監督)曹操(孟徳)が「肝っ玉だけはすごい」と言って賛辞を送っています。
雨のように降ってくる矢の中に突っ込む楽進(文謙)はまさにデッドボールを食らってでも出塁しようとするトップバッターの鏡です。「こいつやだな」と敵兵に思わせるため味方も見ていて勇気づけられることでしょう。打率はそこそこといった感じですが出塁率を残してくれるタイプのバッターです。
防御でも粘り強さを見せ地味なプレーを難なくこなすため、セカンドを守ってもらいたい逸材です。
二番センター・夏侯淵(妙才)
■ 二番センター・夏侯淵(妙才)
二番センター・夏侯淵(妙才)
曹操(孟徳)の従弟で統率力、戦闘力に優れている夏侯淵(妙才)はなんでもできる二番バッター的存在です。曹操(孟徳)が若かりし頃、県の長官ともめ罪を受けたことがありました。しかし夏侯淵(妙才)が身代わりとなって牢に入りました。結果、最終的には曹操(孟徳)の懐刀的存在となっているのでその時の選択は成功といってもいいのではないでしょうか。
敵国の武将も夏侯淵(妙才)の戦闘力にはやっかいと思わされることでしょう。反乱も超短時間で鎮圧した実績があります。まさに長打力もあるし、スピードもある抜け目のない二番バッターと言えるでしょう。
速攻を得意とする夏侯淵(妙才)には何度も戦闘シーンがあるためセンターを守らせるにはうってつけです。
三番ショート・曹仁(子考)
■ 三番ショート・曹仁(子考)
三番ショート・曹仁(子考)
曹仁(子考)という名前を見ると曹操(孟徳)の子供や弟のように見えますが、実は従弟です。彼のすごいところは曹操(孟徳)には優れた親族が多かったのですが、その中でも腕っぷしが強く、曹操(孟徳)が子供たちに「曹仁(子考)のようになれ」と言っていたくらいです。
城を守らせたら攻め落とすことは困難でまさに鉄壁の守りをするショートです。
さらに弓術、馬術に優れるといった超ユーティリティーな面を見せていて攻撃力も計り知れません。指揮官としたら曹仁(子考)以上頼りになる選手は発掘できないことでしょう。
ライバル国蜀の関羽(雲長)や張飛(翼徳)ほどインパクトのある将軍ではありませんが総合力では決して劣っておらず、同じ打席数を与えたら先に2000本安打に到達するのは曹仁(子考)だと思います。
またよく同じチームで長年活躍した選手はミスター〇〇と付けられますが、曹仁(子考)もまさに「ミスター魏」としていい存在でしょう。さらに、魏国を野球チームとするのであればキャプテンは間違いなく曹仁(子考)が任されることでしょう。
四番ファースト・張遼(文遠)
■ 四番ファースト・張遼(文遠)
四番ファースト・張遼(文遠)
途中から曹操(孟徳)を主とした張遼(文遠)ですが、戦闘力で言ったらおそらく魏国最強でしょう。赤壁の戦い後、呉に攻め入られた魏ですが、張遼(文遠)がいなかったら一気に城を攻め落とされたということは言うまでもありません。
呉では子供が悪さすると「遼来、遼来」と言って子どもを黙らせたというほどです(日本でいう「鬼が来るぞ」的発想でしょう)それほど恐れられた張遼(文遠)は3割40本塁打を狙える逸材だといえます。
張遼(文遠)は途中から魏に加わったため言ってみればFA選手というわけですが、人柄もよく誰からも好かれたため、「元よそ者」という見られ方はせず、「あいつに回せば何とかしてくれる」というバッターになることでしょう。
攻撃力が凄まじいため守備にはあまりフォーカスをあてられませんが、攻められても鉄壁の守りを見せることができるためファーストでゴールデングラブ賞を獲得する守備力も持ち合わせています。
五番サード・夏侯惇(元譲)
■ 五番サード・夏侯惇(元譲)
五番サード・夏侯惇(元譲)
夏侯惇(元譲)は曹操(孟徳)の従弟で戦闘力、統率力、忠誠心に優れた将軍です。気性が荒く自分どころか仲間を馬鹿にされるのも許せないタイプで、14歳の時、自分の学問の師を馬鹿にした男を殺したというエピソードがあるほどです。また魏の実力者になっても金品を周りの者に与え、私財をあまり持たなかったという為、まさにチームが勝つこと以外興味がないといった将軍と言えるでしょう。
しかし失敗もそこそこあった将軍なので穴がないというわけではありません。
曲がったことが大嫌いな夏侯惇(元譲)はストレートにめっぽう強い長距離バッターでたまにエラーをしてしまうサードというイメージがぴったりです。
射られた目を「親にもらった体の一部を捨てるわけにはいかない」ということで目玉を食べてしまう熱い夏侯惇(元譲)がバッターボックスに立ったら観客は総立ちしてしまうことでしょう。
六番DH・許褚(仲康)
■ 六番DH・許褚(仲康)
六番DH・許褚(仲康)
曹操(孟徳)のボディーガード許褚(仲康)の魅力は何といっても恐ろしいほどのパワーです。牛が歩かなかったら尻尾をつかみ牛を引っ張ってしまうし、矢が尽きたら大岩を投げて武器にしてしまうし、とにかくとんでもないパワーの持ち主です。
こんな許褚(仲康)がフルスイングをしてバットに当てでもしたらとんでもない飛距離をたたき出してしまうことでしょう。六番に置いて走者を一掃してくれることを期待してしまいます。
その一方知力は全くと言っていいほどなく、応用力がないので守備は任せられません。
体つきもごつくピンチで許褚(仲康)にバッターが回ったら敬遠したくなるかもしれませんね。
七番レフト・典韋
■ 七番レフト・典韋
七番レフト・典韋
曹操(孟徳)の初代ボディーガードが典韋です。(ちなみに二代目は許褚(仲康))三国志でも最強の戦闘力を誇る一人と謳われ、二十キロくらいもする大きな武器をぶんぶん回していました。
曹操陣営に裏切り者が少なかったのは典韋の存在感が大きく、いるだけで抑止力になったという説まであるくらいです。
そんな典韋はチームプレイといったことをあまり気にさせずバッターボックスに立たせたほうが結果を残せる気がするので七番に置きたいところです。もしかしたら七番バッターでホームラン王争いができるほどの逸材かもしれないのでファンとしても見ごたえ十分でしょう。
器用なタイプではないため守備はあまりうまくないですが、フェンスなどを怖がりもしないような人物なのでファールフライやホームランすれすれのボールも突っ込んでキャッチするというプレーが出てくるはずです。
八番キャッチャー・張郃(儁乂)
■ 八番キャッチャー・張郃(儁乂)
八番キャッチャー・張郃(儁乂)
張郃(儁乂)のすごいところは分析力です。何をどうしたら戦に勝てるのか、誰につけば中華統一ができるのかということをきちんと見据えることができた将軍でした。
三国志演義では敵将と一騎打ちをし、咬ませ犬的存在となることが多い張郃(儁乂)ですが、常に冷静沈着で「ポーカーフェイスの指揮官」という評判です。
キャッチャーをやらせたら瞬時に相手の嫌なところを察知し、ヒットは打たれるものの致命傷を避け失点をしないことに長けた選手と言えるでしょう。
君主にも臆せず意見を言う為衝突がありますが、天才・司馬懿(仲達)ですら目を見張る逸材でした。
打率は2割4分くらいで留まるかもしれませんが張郃(儁乂)がキャッチャーをすることで防御率が0.5くらいは下がることでしょう。
九番ライト・徐晃(公明)
■ 九番ライト・徐晃(公明)
九番ライト・徐晃(公明)
数多くの戦果を挙げた割には対価が見合っていないという印象なのが徐晃(公明)です。しかし、彼はかなり地味な働きをし、相手の嫌なところを突くといったいやらしさがあります。
曹操(孟徳)が攻めに出るときは侵攻軍の先鋒を担ったり、撤退する際には殿をつとめたりとまさに9番バッターの申し子というべき存在です。
長駆直入(遠方から一気に突っ込むこと)という故事成語があるが、これは曹操(孟徳)が徐晃(公明)が敵陣包囲網を突破したことからつけたとされています。まさにイチローを彷彿とさせるレーザービームの使い手といったところでしょうか。
敵チームとしたら嫌な9番・ライトですね。
まとめ
■ まとめ
まとめ
ちょっと強引な面もありましたが魏国を野球チームに置き換えたらこんな感じになりました。この他でも魏国には優れた将軍がいるため人によってはレギュラーや打順が異なることでしょう。
野球を1試合しか行わせなかったら関羽(雲長)、張飛(翼徳)、趙雲(子龍)といった超強力打線を誇る蜀に負けてしまうかもしれませんが、ペナントレースを行わせたら魏の勝率は6割を超え、ぶっちぎりで優勝してしまうと思います。
機会があったら蜀や呉のチームも作りたいと思います。