千載一遇 の由来
■ 千載一遇 の由来
千載一遇 の由来
『千載一遇』とは、東晋の袁宏が書いた「文選」に収められた「三国名臣序賛」にある一文に由来しています。
袁宏は、東晋の文人・歴史家で、『三国志』から魏・呉・蜀の名臣20人を取り上げ、それらの人物を称えた『三国名臣序賛』を書いたのでした。
東晋
■ 東晋
東晋
西晋は、280年3月に江南の孫呉を滅ぼして中国を統一しました。
これにより三国志時代が終わるわけです。
しかし、西晋の始祖 武帝(司馬炎)が290年4月に崩御すると西晋は大混乱に陥ります。
その後、西晋王朝が劉淵の漢(後の前趙)より滅ぼされ、後に、西晋の皇族であった司馬睿によって江南に建てられた王朝が、東晋です。
千載一遇 の意味
■ 千載一遇 の意味
千載一遇 の意味
『千載一遇』は、魏(ぎ)の荀彧、荀文若(じゅんぶんじゃく)という名臣を讃えた文面となっています。
名君や名臣との出会いは非常に難しいことで「千載の一遇は賢智の嘉会なり」と書かれています。
「千載」の「載」は「歳」と同じ意味で「1年」の意味で、「千載」は「千年」となります。
そして、「一遇」の「遇」は「出会い」で、つまり、「千載一遇」は、「千年に一度の出会い」という意味となります。
いくら才能があっても名君に巡り合えず、力を発揮できずに生涯を終える人物は多くいます。
いくら力や信望があっても名臣に巡り合えず、力を発揮できずに生涯を終える人物も多くいます。
そのような中、曹操と荀彧は出会いました。
そして、大きな偉業を成し遂げたのです。
荀彧、荀文若
■ 荀彧、荀文若
荀彧、荀文若
千載一遇 の類義語
■ 千載一遇 の類義語
千載一遇 の類義語
曇華一現
「曇華」は、三千年に一度、仏が現れるときに咲く伝説の花「優曇華」のことで、雲間が一瞬晴れた合間に花の色がパッと目に入ってくる状態は、めったに起こらないので、このような場合を指すようになりました。
盲亀浮木
盲亀浮木は、海に住む、百年に一度だけ水面に出てくる亀が、漂う流木のたった一つの穴に入ることはめったに起こらないという話からきています。
空前絶後
「空前」はこれまでに例がなく、「絶後」は今後もあり得ないことです。
よく耳にするようになりましたね。
冠前絶後
冠前絶後は、今まで最高であって、これからもないであろうということで、「冠」は、最高に優れているの意味です。
僅有絶無
「僅有」はわずかしかないことで、「絶無」は絶えて存在しないことです。
一期一会
元々、茶道の心得を表した言葉で、どの茶会でも一生に一度の出会いだと考えて相手に誠意を尽くすべきの意味です。
一世一代
「一世」と「一代」は両方とも一生涯のことで、「一世一代の晴れ舞台」など、役者が引退するときの演じ納めで最後に得意の芸を演ずることが始まりだとか。
『千載一遇』のチャンスを逃さないように!!!