【自虐ネタ】三国志を好きすぎて恥をかいた体験談

【自虐ネタ】三国志を好きすぎて恥をかいた体験談

筆者は幼少期から歴史が好きで、特に三国志や日本の戦国時代には人並み以上に傾倒しました。好きだからこそ今もこうして三国志に関する記事を執筆させていただいているのですが、三国志が好きだからこその失敗や恥をかいた経験もあります。本記事ではそれを体験談という形式で発信したいと思います。


あなたは何かを好きすぎてマニアックなことを話して友達から引かれてしまったり、解釈が間違っていて顔から火が出るような経験をしたことはありませんか?
こちらで三国志の記事を執筆させていただいている筆者は、小学一年生のときに「真・三国無双」というアクションゲームで遊んでからというもの三国志が好きになり、今でもその熱は冷めていません。中学生以上になれば「みんなが知らない話をするのは控えよう」、「周りと浮かないようにしよう」という羞恥心や協調性からくる自制が働くのですが、小学生の頃の筆者は見聞きしたことのすべてを家族や友人などの周りに話したくて仕方がありませんでした。
そしてそれが、これから紹介する失敗や恥をかいた体験につながるとは思いもよりませんでした。

名ゼリフをマネして無視される

名ゼリフをマネして無視される

名ゼリフをマネして無視される

「大事を成すには、まず人を以て本と為す」。これは蜀の初代皇帝となる劉備(玄徳)が長坂波の戦いにおいて、曹操(孟徳)率いる魏軍にすんでの先にまで追い込まれたときに部下の諫言に対して放った言葉で「偉大な功績を上げるためには、みんなのことを考えることこそが第一である」という意味なのですが、古典を学んでいない人たちからすると聞き取ることさえ難しい言葉でもあります。

このエピソードは学芸会の劇で演じる配役を決める学級会でのできごとです。筆者少年含む青森の片田舎にある小学1年生は当時「ごんぎつね」を演じることになりました。この劇はあなたもご存じのとおり、ごんぎつねの「ゴン」が「兵十」という漁師が獲ったウナギを盗み食いしてしまったがために「兵十の母親」が食べ物を食べれなくなったことで病死してしまいます。罪悪感に駆られたゴンは悲しみにくれる兵十のため食べ物を毎日運んで償いをしようとするのですが、ある朝泥棒に間違われて兵十にゴンが射殺されてしまうという悲しいお話です。

私は工作が得意だったこともあり、大道具の係を引き受けました。衣装担当や大道具・小道具の係はすんなり決まったのですが、主役のゴンと準主役の兵十を誰が演じるかがなかなか決まらず、多数決で決まるか!?と思った矢先に、クラスに一人はいる目立ちたがり屋な子がなかなか引こうとしません。担任の先生も見守りつつ、いつ声をかけようかと迷っている様子でした。
そこで、お節介な筆者少年がここはひとつ劉備(玄徳)の言葉を借りて多数の支持を集める我がクラスのアイドルを推そうと決心し、「はい」と右手を高々と上げて挙手しました。「筆者くん、何ですか?」とクラス委員長に発言を許された筆者は声高らかに、「大事を成すには、まず人を以て本と為す」と自信満々に意見しました。すると、どうでしょうか?友人たちが私をハトが豆鉄砲を食らったような顔で注目しています。
教室じゅうがシーンと静まり返るなか、担任の先生が「はい、筆者くんがいいことを言ってくれましたねー、ゴンはみんなから名前が出た○○さんが一番いいと思うけどみんなはどう思うかなー?」とやっと口を開いてくれました。
(先生…話すならもう少しはやく出てきてよ…)そう内心思いつつ静かに席について目を閉じた小学1年生の思い出です。

オリジナル武将データベースを閲覧される

オリジナル武将データベースを閲覧される

オリジナル武将データベースを閲覧される

あなたは「信長の野望」というゲームで遊んだことはありますか?
PCやプレイステーションで今なお人気を博しているゲームです。その三国志バージョンもあります。こちらのゲームはプレイヤーが一大名になりきって自国の政治を進めながら他国との戦争をして国を統一することを目的としています。
こちらのゲームは戦争しすぎても領民から反乱を起こされたり、農作物の生産だけに集中しても他国との戦争に勝てなかったりと政治家、戦略家双方の能力を問われる実に奥深いゲームです。
そしてこのゲームでは家臣として抱える武将のステータスが戦況や政治の安定を大きく左右します。これを見やすくしたのが、同ゲームのカテゴリにある武将データベースです。武将の一覧が出てきてステータスを閲覧できます。

筆者少年はこれを自分の友人や家族などの身近な人物たちのステータスを独断と偏見で決めて、オリジナル武将データベースを自由帳にガリガリと書いて作成しました。このデータベースの作成期間は3カ月で、当時は宿題よりも時間をかけて作りました。そして友人たちが遊戯王デュエルモンスターズをするために我が家に遊びに来たとき、青春の1ページを飾る出来事が起きました。

たまたまジュースやお菓子の準備するためにその日は先に自分の部屋を友人を通しました。するとどうでしょう。自分の部屋のドアを開けたとき、筆者の視界にはオリジナル武将データベースの刻まれたノートを広げて読んでいる友人の姿が映りました。

このときの衝撃はわかりやすく言うと徹夜で書き綴ったラブレターやポエムを母親に見られてしまったときと同等レベルでした。

1週間分の勉強時間を無駄にする

1週間分の勉強時間を無駄にする

1週間分の勉強時間を無駄にする

中学生になると社会の授業では地理、公民、日本史に加え世界史を学習します。中学で学習する世界史のはじめは猿人やネオンデルタール人の出現に始まり古代エジプト文明、メソポタミア文明などの4大文明を学んだ後、殷の甲骨文字などを学びます。ここまでくると今か今かと三国志が授業に出てくるのが待ち遠しくなり、筆者少年は1週間かけて三国志を復習しました。そして、復習した内容を友人たちに説いて回りました。しかし、実際の授業内容は…。

「中国では500年続いた春秋戦国時代を終え、秦の始皇帝が初めて中華統一を果たした。秦の次の漢は長く続く王朝で漢字や漢文などを確立した…~途中省略~漢が滅ぶと、中国は魏・呉・蜀からなる3つの国々に分割され、三国が鼎立した」という一段落にまとめられていました。

友人たちからは「せっかく勉強したのに残念だったな」と笑われてしまいましたが、なにより恥ずべきことは教科書の筋書きをみることもなく1週間分の勉強時間を世界史のためだけに費やしたことです。おかげで苦手な国語と英語はボロボロの状態でした。

まとめ

まとめ

まとめ

当時は冗談でも笑えないほど恥ずかしい失敗でしたが、今では同窓会での笑い話となっています。おそらくあなたは筆者のような失敗をすることはないと思いますが、筆者のように見聞きしたことをとにかく誰にでも話したいという欲求に駆られてしまう方は要注意です。





この記事の三国志ライター

関連するキーワード


三国志

関連する投稿


三国志の英雄がイケメンに!?三国志をテーマにした女性向けゲームアプリ!

日本の戦国時代や幕末をテーマとした女性向け恋愛シミュレーションアプリがあるように、三国志をテーマにしたものも存在するんです! 素敵な英雄と恋を楽しんでみませんか?


三国志の人材コレクター!曹操が集めた魏の武将たち

群雄割拠の三国時代において、抜きんでた兵力を誇った魏の国。その礎となったのは、「人材コレクター」の異名を持つ曹操孟徳が集めた、優れた武将たちの働きでした。曹操は優秀な人材なら出自を問わず重用し後の蜀の皇帝・劉備(玄徳)の腹心である関羽まで手に入れようとしたほどです。そんな曹操のもとに集った腹心たちをご紹介します!


三国志の始まり~王朝の乱れより黄巾の乱の始まり~

「蒼天己死」~そうてんすでにしす~ 腐敗した漢王朝に代わる新しい世界を求めた者たちは、この言葉のもと各地で蜂起する。これが「黄巾の乱」である。この反乱が成功することがなかったが、三国志の英雄たちを歴史の表舞台に登場させることとなる。


董卓~三国志随一の暴君~

黄巾の乱後の政治的不安定な時期を狙い、小帝と何皇太后を殺害し、献帝を擁護し権力を掌握していく朝廷を支配していた絶対的存在。 政権を握った彼のあまりにもの暴虐非道さには人々は恐れ誰も逆らえなかった。 しかし、最後は信頼していた養子である呂布に裏切られるという壮絶な最後を遂げる。


魏軍武勇筆頭! 義にも厚かった猛将・張遼

曹操配下の将軍の中でもトップクラスの評価を受けるのが張遼だ。幾度か主君を変えた後に曹操に巡り合い、武名を大いに轟かせる。最後まで前線に立ち続けた武人の生涯をたどる。


最新の投稿


人中に呂布あり ― 奉先、馬中に赤兎あり、呂布入門!

後漢の末、彼の名は風のように戦場を駆け抜けた。呂布、字は奉先。人は「人中に呂布あり、馬中に赤兎あり」と讃えたが、同時に「三姓の家奴」と蔑んだ。最強の矛と、最も軽い信。――この二つが、彼の生涯を裂いたのだが、強さ上の人気、呂布について、初めての方に紹介しよう。


馬氏五常、白眉最良」~兄弟の中で最も優れた者~

中国三国時代、馬氏5人兄弟は、みんな優秀な人物でした。その中で蜀の馬良が、最も才能があったそうです。そして、眉に白い毛が混じっていたことから「白眉」とあだ名され、「馬氏の五常、白眉最もよし」と称えられて、故事になりました。どうして、それほど優秀だったのでしょう? エピソードを見てみましょう。


長坂坡の橋で一喝 - 単騎、敵軍を睨み据える

三国志の数ある名場面の中でも、ファンに強烈な印象を残すのが「長坂坡(ちょうはんは)の戦い」での張飛のエピソードです。 「我こそは燕人張飛である!」――たった一人の叫びが、数万の曹操軍を押しとどめたと言われています。


錦の袋の三つの計 ― 周瑜の包囲を破る諸葛亮の知略

周瑜の罠に落ち、孤立無援の劉備軍。だが趙雲の懐には、諸葛亮が託した「錦の袋」があった。三つの計略が、絶体絶命の状況を逆転へと導く。


関羽・麦城に散る~義将の最期と孫権の裏切り

219年、関羽は北伐中に孫権の裏切りに遭い、荊州を失陥。麦城に追い込まれたが、援軍は届かず、脱出を試みるも捕縛される。孫権は処刑を決断し、関羽は義を貫いて散った。その死は劉備の復讐戦(夷陵の戦い)を招き、後世では「忠義の神」として信仰される。孤高の英雄の最期を描く三国志屈指の悲劇。


アクセスランキング


>>総合人気ランキング