三国成立
■ 三国成立
三国成立
三国志の舞台といえば西暦180年ごろから280年にかけてのおよそ100年間となります。ただし、実際に三国が成立して並び立つのは229年の孫権が皇帝に即位した時点です。このときにはすでに魏の曹操や荀彧、夏候惇、夏侯淵、張遼、郭嘉などは没していますし、蜀でも劉備(玄徳)を筆頭に関羽、張飛、馬超、黄忠、龐統などが没しています。呉では孫堅、孫策、周瑜、太史慈、魯粛、呂蒙などが没しています。それ以外にも呂布や袁紹、董卓、公孫瓚といった英雄たちも亡んでいる状態です。
反対に229年以降にも活躍するのが、魏では曹叡、司馬懿親子や鄧艾、鍾会、諸葛誕などです。蜀には諸葛亮、魏延、姜維、蒋琬、費禕などが、呉には孫権、陸遜、諸葛瑾、諸葛恪、陸抗などがいます。さらに晋では司馬炎、羊祜、杜預、王濬が有名です。
前半の50年と後半の50年では活躍するメンバーがやはり異なってきます。もしこの英雄たちが一堂に会することになれば、どうなっていたのでしょうか。今回は三国志「If」のお話で盛り上がっていきましょう。
英雄・豪傑・知将「10人VS10人」
■ 英雄・豪傑・知将「10人VS10人」
英雄・豪傑・知将「10人VS10人」
少なくとも1,000人以上はいる三国志の登場人物たちから、10人の最強軍団を作ってみたいと思います。最強軍団は2チーム作り、どちらが強いのか想像力を働かせて検討してみましょう。つまり20人を選抜します。
君主1人(カリスマ性に優れた人物)、軍師1人(戦略、知略に優れた人物)、大将軍1人(統率力に優れた人物)、丞相1人(政治力に優れた人物)、外交官1人(外交に優れた人物)、武将3人(武勇に優れた人物)、参謀2人(戦術、補佐に優れた人物)の合計10人です。皆さんもぜひ選んでみて下さい。時代や国は問いません。
Aチーム「超攻撃型・覇王軍団」
■ Aチーム「超攻撃型・覇王軍団」
Aチーム「超攻撃型・覇王軍団」
君主・曹操(あらゆる分野に精通した天才、人材起用も見事、戦場でも自ら戦う最強君主)
軍師・周瑜(曹操に匹敵する才能の持ち主、天下を制する柔軟な戦略にも期待大)
大将軍・孫策(陣頭で味方を鼓舞し、その武勇と魅力で多くの将を惹きつける)
丞相・荀彧(彼に任せておけば国内の乱れは心配する必要なし)
外交官・魯粛(将来を見据えて臨機応変な外交ができ、相手から絶大な信頼を得られる)
武将・呂布(攻撃に集中させれば戦場で最強を誇る。その破壊力は絶大)
武将・張遼(一騎当千の猛将。呂布と組むことで攻撃力倍増)
武将・太史慈(孫策に匹敵する武勇を誇り、弓においても百発百中の腕前)
参謀・司馬懿(自分を押し殺して勝つための策を実行できる)
参謀・郭嘉(冷静沈着に戦局を見つめることができ、アドバイスも的確)
Bチーム「ややおとなしめ・堅実軍団」
■ Bチーム「ややおとなしめ・堅実軍団」
Bチーム「ややおとなしめ・堅実軍団」
君主・劉備(玄徳)(不屈の魂を持ち、志を貫く姿はまさに感動。人徳でチームをまとめる)
軍師・諸葛亮(戦略、政治面に優れ、劣勢からも挽回できる最強軍師)
大将軍・関羽(忠義の塊。多くの名将がリスペクトしており、戦場での存在感も凄い)
丞相・孫権(内政に専念すればその統治力は抜群の安定感を誇ります)
外交官・諸葛瑾(とにかく堅実。相手国とだけでなく、自国の結束力も高めます)
武将・張飛(呂布に匹敵する暴勇ぶり。一騎打ちでも最強クラスです)
武将・馬超(騎馬の扱いに長け、さらに異民族を巧みに率いることも可能です)
武将・趙雲(先陣も殿も率なくこなす安定した指揮能力の持ち主)
参謀・陸遜(起死回生の策で、一発逆転も可能。過酷な状況でも忍耐強いのが特徴)
参謀・呂蒙(武勇にも優れ、実戦の中で磨かれた戦術で駆け引きができます)
それぞれのチームメンバーの考察
■ それぞれのチームメンバーの考察
それぞれのチームメンバーの考察
勝手な私の思い入れもあり、このようなメンバー構成となりました。蓋を開けてみると、「魏+呉」VS「蜀+呉」といった感じになってしまいました。三国志後期のメンバーはほとんど選出されず。特に晋からは誰も選ばれませんでした。賈詡、鄧艾、羊祜、陸抗あたりは入れ込みたかったのですが、入る余地がありません。どうも魏の武将が少ないですね。蜀の五虎大将からは黄忠以外の4人が選出されています。なんだかんだ言っても「三国志演義」の影響を私は強く受けているようです。
この2チームが戦ったらどうなるのか?
■ この2チームが戦ったらどうなるのか?
この2チームが戦ったらどうなるのか?
さて、実際にこの2チームが戦うとどうなるのでしょうか。
短期の一戦であればAチームの破壊力の方が一歩リードでしょうか。戦略・戦術面でも冷静に見極められるメンバー構成ですからバランスがいいですね。Bチームも素晴らしいメンバーばかりですが、押され気味になるのは仕方ないでしょう。Bチームは、土俵際まで追い詰められながらもどれだけ粘れるかですね。
長期の展望となると、Aチームで心配なのは、メンバーそれぞれの「野心」から組織がバラバラになることです。曹操、孫策、呂布、司馬懿といった面々は独立心が強いですからね。つけ入る隙といえばここぐらいでしょうか。君主である曹操のカリスマ性が問われます。
逆にBチームから離反者は出そうもないですね。この堅実性が大きな武器になるかもしれません。逆境に強いメンバーが多いことも強みではないでしょうか。
ただ史実のとおりだと劉備(玄徳)と陸遜、関羽と孫権・呂蒙といったラインは内部での衝突も考えられなくもないですが、あくまでも仮想シナリオですので、そういった過去の怨恨は考慮しません(それを言ったら曹操と呂布の関係も該当しますね)。
まとめ・二国志の結果
■ まとめ・二国志の結果
まとめ・二国志の結果
ということで、「二国志」とも呼べる今回の仮想二軍団の戦いの結果は、「短期決戦」であればAチームの勝利、「長期戦」となるとBチームの勝利と分析しました。トータルで考えると互角ということでしょうか。面白い戦いになることは必須ですね。やってみなれば本当にわからないドキドキ感満載の駆け引きになります。
結果として選出されたのは、「魏が5人」「蜀が6人」「呉が8人」「その他が1人」というバランスになりました。意外にも呉からの選出が一番多かったですね。孫策・孫権は兄弟で選ばれています。凄いです。まさに最強兄弟ですね。
果たして皆さんの選択と一致していた部分はどのくらいあったのでしょうか。今度は逆に三国志「最弱軍団決定戦」をやってみたいですね。皆さんは誰を選ぶのでしょうか。