勝手に三国志!劉備軍を将棋の駒に例えてみた

勝手に三国志!劉備軍を将棋の駒に例えてみた

藤井四段の活躍により脚光を浴びている将棋業界。そんなテーブルゲームに三国志を重ねてみました。今回は劉備軍を将棋の駒に例えるとこんな感じになるというご紹介です。もちろん独断と偏見なので皆さんの意見とは違うかもしれませんが、初心者の方は大雑把に力関係やタイプが分かるかもしれません。


王 劉備(玄徳)

王 劉備(玄徳)

王 劉備(玄徳)

もちろん王は劉備(玄徳)です。彼が王であるからこそみんなが手となり足となり忠誠を誓ってしっかり働くのです。そして前後左右斜めどこでも行ける、そして一歩だけ動けるというのもどことなく劉備(玄徳)っぽいと思いました。敵陣に入玉するタイプの王ではなく、右に逃げたり左に逃げたりするタイプの王という感じがします。そして逃げているうちに敵の王を取ってくれる有能な部下がいるのでいつの間にか戦に勝っていたという感じではないでしょうか。
もし王が劉備(玄徳)であるのであれば将棋を指すプレイヤーは孔明でなければいけませんね。
自軍の将軍が相手に捉えられても劉備(玄徳)に牙をむけることはないような気がしますが、逆に劉備(玄徳)が捉えた敵将は、敵軍へ鋭く噛みつく気がすると思うのは私だけでしょうか。

飛車 関羽 

飛車 関羽 

飛車 関羽 

やはり王、劉備(玄徳)にとっての飛車は関羽でしか務まらないでしょう。機動力に優れ、すぐに敵将の首をバタバタ取っていきます。電光石火のごとく相手をなぎ倒す感じはまさに飛車。しかしその強さゆえにはめられてしまうのも事実です。敵の金将、銀将、香車、歩あたりで囲まれて最終的には倒されてしまう。敵陣深く食い込む代償はあると言えます。
一時期曹操もこの関羽を味方につけましたが、その強さにぞっこんして喉から手が出るほど欲しかった武将の一人でした。
もしかしたら飛車の粋を飛び越えて竜王と言ってもふさわしいかもしれません。
少数、もしくは単騎で敵陣に乗り込み王を取ってしまうような働きぶりを見せる関羽は飛車以外考えられません。

角 張飛

角 張飛

角 張飛

飛車が関羽であればやはり張飛は角と言えるでしょう。一気に敵陣ののど元に食いついたかと思ったら一瞬で王の付近まで戻り守りを固める。敵陣に切り込んで馬になったらまさに手の付けようがないところも張飛と一致することではないでしょうか。
前後に動く飛車と比べて斜めにしか動けない絶大な攻撃力を誇る反面時に扱いづらく、使い方に困ってしまうのも張飛っぽいです。
そして敵に回ったとしたら厄介極まりないこと間違いなのでやはり角は張飛で決まりでしょう!
攻撃力が優れていて王手をかけるには最適ですが肝心の爪という所ではいまいち手柄を取り切れないと言ったあたりも一緒だなと感じてしまうのは私だけでしょうか。

金 趙雲

金 趙雲

金 趙雲

金と言ったらやはり趙雲ではないでしょうか。劉備を助ける守り神として存在しているのが趙雲と言っても過言ではないでしょう。趙雲がいるから劉備(玄徳)のいる蜀(しょく)に責めるのは辞めようと思った武将も少なくないはずです。
趙雲と言ったらやはり長坂坡(ちょうはんは)の戦いです。この戦いでは劉備(玄徳)を守りつつとにかく敵を撃破しまくるという神がかり的な働きを見せることができました。
正に難攻不落の趙雲と言ってもいい趙雲の働きは金です。
味方にすると頼もしいことこの上ないのですが、敵に回したら、どう攻め落としていいか分からないところも趙雲と金の似ているところだと思います。
趙雲を取られたら攻めるのは諦めるのが無難かもしれませんね。

銀 馬超

銀 馬超

銀 馬超

どことなく無謀にも近いように突っ込み敵をバタバタと倒しまくる馬超は銀の働きと似ているような感じがします。飛車の前で暴れまくる銀は厄介ですが、こういった動きは馬超の得意とするところではないでしょうか。
しかしとにかく前に前に行くタイプの銀なので相手の策にはまり動けなくなるということもあります。馬超も攻めに攻めてついには首が回らなくなり物語から突然姿を消し亡くなったとされます。
信頼が厚く、手放しがたい、敵に回したらどう攻められるか分からないという所が銀と馬超の被るところです。
張飛と闘い互角の勝負をしたこともありますが、そこも角と銀で動き方が似ているところもあるという所を連想させられます。

香車 黄忠

香車 黄忠

香車 黄忠

五虎将軍(関羽、張飛、趙雲、馬超、黄忠)の一人として名を連ねる黄忠は老将として天下に名を轟かせていました。
特に弓矢の名手で次々と敵将を討ち取りました。
そうした遠距離攻撃ができるところが黄忠と香車が重なるところだと思うところです。
遠距離攻撃の凄まじさは敵にしたらまざまざと感じさせられることでしょう。
弓だけでなく薙刀を使うこともある黄忠ですが、いずれも「ロングレンジ、ミドルレンジ」を得意とし、敵から距離を置いて戦うのが得意とされるところがぴったりです。
「黄忠は老人なんだから休んでなさい」と言われるあたりと「香車は端っこで出番が来るまで待っていなさい」と言われるあたりがどことなく似た境遇に在るような感じがしてなりません。
実力はあるのに対局で一歩も動かない香車を見るとなんとなく黄忠を思い浮かべてしまうのは私だけでしょうか。

桂馬 李厳

桂馬 李厳

桂馬 李厳

黄忠とやり合ったこともある李厳はそれだけでも実力の持ち主だったと言えることでしょう。しかしどことなく動かしづらいというのが李厳の特徴だと思います。
有能で実力はあるのに安定感にかけるため計算ができないという所が桂馬と李厳の重なるところです。
そして李厳と言えば孔明が北伐に向かった際に食料供給を怠り、さらには嘘を付いて優勢だった孔明軍を引かせてしまうこととなってしまった出来事でしょう。
使いどころを見極めればかなり強い桂馬でも使いどころを一度間違えば足手まといにさえなりうる桂馬、そして斜め前の一歩先に動くという予測不能な動きをすることができるのは三国志の登場人物でも李厳がぴったりだと思います!

まとめ

まとめ

まとめ

将棋の駒と劉備軍の将軍を重ねてみました。
もちろん違った見方をすれば違う結果になるのですが、みんな味があり、個人的にはぴったり一致してしまったと思うことができました。
三国志について全く分からないという人の方が「なんとなくそうなんだ」と思ってもらえていいかもしれません。
将棋も三国志も同じ戦争で相手の王を討ち取るという所から似たような展開に発展させられることができると思います。
もちろん国と国との戦いはスタートの戦力がちがいますが、孔明や司馬懿はこういった模擬戦を何度も繰り返し、「敵に勝てるから戦争を仕掛けよう」、「この勝負は分が悪いから引き上げよう」と思ったことでしょう。
将棋のように倒した敵将を自由に使えるというのであればもっと戦争が多かったに違いなかったでしょうね!





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