思わず「え~!」と言ってしまう三国志エピソード~反董卓連合編!~

思わず「え~!」と言ってしまう三国志エピソード~反董卓連合編!~

帝を独断で変えてしまうという横暴に出た董卓に対して「このままじゃいかん」と思った曹操は地方の有力者に檄を飛ばし「反董卓連合」を結成します。言ってみれば三国志のオールスターの集まりですがまとまりのなさすぎる反董卓連合VS董卓の初戦、「汜水関の戦い」面白エピソードを紹介します。


総大将 袁紹(えんしょう)

反董卓連合を結成した際この大所帯の総大将は誰がいいかということになりました。普通であれば檄を飛ばしこの連合軍を作るきっかけとなった曹操が総大将になるのですが、ここでは袁紹がなっています。「名門の出身で顔が利く」とのことでしたがこの総大将選びからしてそもそもの間違えでした。袁紹は「こんな優れたメンツで私が総大将になるのは心もとない」と言いましたが、あくまでパフォーマンスで内心「しめしめ」と思っていました。
三国志の小説で袁紹は董卓が帝を変えると言った時に声を大にして反対し、董卓にタンカを切ったところまではよかったのですが、その後はボンボンの甘ちゃんという面が多々見受けられ結局「総大将失格」というレッテルを張られるのです。集団が大きくなればなるほどトップの求心力というのは重要なのだと気づかされます。
そして結果論ではありますが、この反董卓連合の総大将が袁紹ということに「え~」と思わざるを得ないのでした。

補給を行わない 袁術(えんじゅつ)

袁術は、戦闘は得意ではないが経理関係に明るい人物ということで袁紹から補給係に任命されています。戦場に置いて補給係と聞くと「野球部の球拾い的存在」と思われるかもしれませんが、補給が行き届かないと戦には絶対勝てず超重要なポジションです。(ゲームで言う回復班みたいなものです)
そんなポジションを与えられた袁術ですが、汜水関の戦いではなんと補給をしないという超珍プレーに走り出します。理由は汜水関の戦いの先鋒に任命された孫堅はこの戦に勝利した後厄介になる存在間違いなしなので、この戦で消えてもらおうという発想です。
回復班が死にそうな味方相手に回復の呪文を唱えなければ死んでしまいますよね。まさにそのようなことが起こってしまいました。しかも総大将である袁紹も袁術の行動に了承しているというのだから驚きです。
この袁術の行動は「え~」と言わざるを得ないでしょう!

赤い兜をかぶる大将 孫堅

汜水関の戦いで先鋒に任命された孫堅ですが、董卓軍の先鋒華雄を討てずにいました。さらに補給が全然来ず、仲間がヘロヘロになるという最悪な状況に陥ります。味方の軍とはぐれてしまった孫堅は祖茂(そも)という家臣と二人になってしまいます。
隠れるように逃げる孫堅に対し敵が正確に追ってくるのでおかしいと思った孫堅。「祖茂が兜を脱ぎなさい。赤いから敵から見つかりやすいのです」と言われ「や、そうか」と初めてそこで目立つ兜ゆえに攻撃されるということに気づいたのです。
孫堅は戦闘能力も高く、孫策、孫権と言った呉のリーダーの父でした。言ってみれば仕事もできるし、父親としても優秀と言ったところでしょう。しかしやられたらゲームオーバーという命のやり取りをしている戦場でのこのエピソードはかなり間抜けで「え~!」と思わずにはいられないのでした。

鮑信(ほうしん)と鮑忠(ほうちゅう)の抜け駆け作戦

反董卓連合の初戦である汜水関の戦い。その先鋒を任されたのは孫堅だったのですが、「それでは手柄を先に取られてしまう」と想い勝手に兵を動かしてしまったのが鮑信と鮑忠の兄弟です。
鮑信は鮑忠を忍ばせてこっそり敵の大将華雄を討ち取ってしまおうと考えるのですが、あっさり見破られ首を取られてしまいます。それにより華雄の軍は勢いに乗りここから連戦連勝を重ねるのでした。
大所帯なので「我こそは」と思い勝手に行動してしまう輩は必ずいるのですが、あまりにもあっけない敗戦に前座にもなりませんでした。強いならいざ知らず、あっけなく葬られているので何も言えません……
しかも孫堅はそのことすら知らなかったというのだから「え~!」を通り越してため息しか出ませんよね。

潘鳳(はんほう)の誤算

董卓VS反董卓連合で董卓軍の先鋒を任された華雄が孫堅軍を突破したことにより勢いづいた。(上記にも挙げましたが、孫堅の力が劣っていたというよりは袁術、袁紹にやられ、敵は味方にあり!と言った感じでしたが)
そんな華雄の勢いを止めようと名乗り出たのが愈捗だった。しかし愈捗はあっけなく敗れ、反董卓連合の面々を驚愕させた。
そこで現れたのが潘鳳です。潘鳳は百戦に後れを取ったことの無いほどの勇将の為華雄など軽くひねりつぶしてくれる、と太守である韓馥が言うのですが逆にあっさり敗れ敵の士気を挙げるだけという結果になりました。調子よく飛び出す奴はあっさりやられるのが三国志の常のような感じがしました。

あっさり敵将を討つ関羽

初戦にして華雄の勢いを止められず、いよいよやばいと思った反董卓連合軍は困り果ててしまいます。そこで登場したのが関羽です。本来軍の会議に出ることすら「なんでいるの?」と言われそうな関羽でしたが、「自分が相手の勢いを止める」と意気込みました。
総大将の袁紹からは「どこの馬の骨かも分からないような奴に任せるわけにはいかないと言ったが、曹操は関羽を気に入り、酒を注いで「さあゆけ」と言います。しかし関羽は酒には目もくれず華雄を討ちに行き、あっさりその首を持って帰ったのでした。
さらにここでは「関羽が帰った頃酒がまだ温かかった」という記述があり、関羽がいかに時間をかけず華雄を討ち取ったかということが分からます。強すぎる関羽に「え~」という感じでしょう。

空気を読まない張飛

反董卓連合はなかなか落とすことができない華雄を、関羽があっさり討ちました。そのため反董卓連合軍の面々は大騒ぎ!関羽を要する劉備に対しての株も上がりました。しかしその喜ばしい誘いを断ろうとするのが張飛でした。
張飛はいきなり相手の総団長である董卓をいきなり襲撃しようというのです。義兄弟が敵将を討ち取ることができた一戦だったのですが、張飛の「え~」ともいえるような真面目発言に「またか」と思わざるをえません。

まとめ

三国志で大規模な戦争の幕開けと言っても過言ではないのが汜水関の戦いです。ここだけでも「え~」と思わされるエピソードは多く、同盟のむずかしさ、面白さが事細かに記されています。もちろん上記に挙げたほかにも汜水関の戦いの中で多くのトンデモエピソードがあります。
この戦いをかみ砕くことで他の大戦につながりを持たすことが多いので、しっかり頭に入れてほしいところです。

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