あなたはどこ派? 三国の特色をそれぞれご紹介

あなたはどこ派? 三国の特色をそれぞれご紹介

三つの国があるから三国志。もちろん歴史は歴史として、フラットな立場から楽しむのも良いですが、自分のひいきの国を決めて応援するというのも三国志の楽しみ方のひとつです。あなたは三国の中で、どこの国がお気に入りですか?


あなたはどこのファンですか?

ビジネスの世界では野球の話はやめたほうが良いなんてことはよく言われますよね。応援するチームが違っているとケンカになりかねないから。という理由ですが、実際には「どこのファン?」なんて話はよく聞かれます。
ところで、三国志の世界でも「どこの国が好き?」なんていう、同じような質問は実は頻繁に交わされています。

そんなわけで今回は、まだ自分がどこのファンなのかを決めかねているというひとのために、三国それぞれの特徴と見所をざっくりと紹介していきたいと思います。

まずは三国の鼎のうち最大の大国、王者の国「魏」です。

魏国の建国者は三国志の中でも特に人気の高い曹操。ほか2つの国に比べて、国土や人材などあらゆる部分で遥かに強大な大国で、歴史的にも勝者の国です。(正確には中華を統一したのは魏の後に成立した晋ですが)
三国志自体が歴史の勝利者である魏の立場から書かれているという事情もあって、歴史に残されている文献の質、量ともに最も多い国となっています。
つまり、野球で言えば巨人軍。強いチームが好きなんだ! 王者が好きなんだ! という方におススメの国です。

魏王曹操は優秀な人材を集めるのが大好きな人材マニアだったと言われており、魏にはそんな曹操が各地から集めたスター選手がそろいぶみ。
初期のころから曹操を支え続けた夏侯惇・夏侯淵の従兄弟や、呉国絶対殺すマンとも言われる張遼といった武勇の将が多数所属しているだけでなく、神算鬼謀と称された稀代の天才軍師の郭嘉、離間の計で馬騰・馬超を追い詰めた賈ク、王佐の才といわれた荀彧、後に魏国を牛耳った司馬一族など、知略にすぐれた軍略家にも事欠きません。

ちなみに曹操の人材マニアぶりはすさまじく。関羽や諸葛亮、周瑜といった他国の名だたる将まで手に入れようとしていたというからその強欲っぷりには脱帽ですね。

三国志は結局のところ、魏が中華を統一するまでの歴史です。とにかく勝つチームが好き! というひとは迷わず魏ファンになることをおススメします。

お次は三国の中でも最も人気が高い「蜀」の紹介です。

蜀国は劉備(玄徳)が建国した国です。中国西方の山岳地帯。自然豊かな土地にあるため、国土や人口は他の二国に比べると最も小規模な国となっています。

蜀といえば、三国志の中でも飛びぬけて華がある武将を抱えていることが最大の特徴です。三国志の主人公とも言える劉備(玄徳)・関羽・張飛の桃園三兄弟や、フィクション作品でも大活躍の大軍師諸葛亮、様々な武勇を誇る五虎将軍といった、それぞれがメインを張れる花形武将達が数え切れないくらい所属しています。
一方で国力的には三国の中でもっとも小さいため、歴史的にも苦しい立場の中で奮闘する姿が人気の一因ともなっています。

三国志のなかでの蜀国の位置づけは、正義のヒーロー。
劉備(玄徳)は後漢の血統を継いでいるとも言われており、蜀こそが正統な王朝だという考え方もあるのですが、そんな蜀が「乱世の奸雄」とも呼ばれた曹操軍を相手に奮戦する様子はまさに勧善懲悪的。不遇の主人公が頑張る話が好きな方は是非蜀のファンになってみてください。

ちなみに蜀は中国本土では圧倒的に人気で、そのため三国志演義においては主役ポジションに位置づけられています。

三国の最後の一角は「呉」です。
呉国の特徴は、親子三代に連なった人間ドラマ。呉国は孫堅が礎をつくりあげ、孫策がその版図を爆発的に発展させ、孫権が領地を治めて守り抜いた国です。

そんな呉国なのですが、豪腕を振りかざす圧倒的大国の魏と、真っ向勝負で魏に挑みかかった蜀との間に挟まれて、三国の中では地味で影の薄い扱いをされることが多いのが呉の哀しい性です。
積極的に他国を攻め落とし中華を統一させようというよりは、どちらかといえば自国をいかに守りぬくか、といったところに国の重心が置かれていた、ということもその要因のひとつかもしれません。

そんな事情もあり、三国志の中では他国の間で上手く立ち回ったところがクローズアップされがちな、トリックスター的存在です。王道嫌いでクセのあるタイプが好きな方には特にお勧めの国ですね。

孫堅、孫策、孫権の孫親子たちや、赤壁の戦いで魏軍を撃退した周瑜といったスター武将ももちろん健在。孫堅が挙兵した当時からずっと付き従った宿将たちや、甘寧や呂蒙といったの叩き上げの武将も多く所属しているため、トンデモな面白エピソードが多く残っていることも特徴的です(甘寧なんかは元ヤクザみたいなものですし)。そういった点もあって、人物を楽しむにはもっとも適した国ではないかと思います。

ちなみにわたしは呉が一番好きなので、是非呉のファンが増えてくれることを願っています。

おまけ(その他の群雄勢力たち)

というわけで三国をそれぞれご紹介してきましたが、三国志の時代は群雄が割拠する戦乱の時代。魏、呉、蜀以外にもしのぎを削りあう様々な勢力が存在していました。

まずは黄巾党。三国志のスタートとも言われている黄巾の乱のキッカケとなった、張角率いる宗教組織です。腐敗が進む後漢に異を唱え、国家を倒そうと中国各地で蜂起しました。宗教勢力という性質から、フィクションの世界では妖術を操る導師の集団として描かれることもありますよ。

次は袁紹軍。三国志初期のころに最大の勢力を誇った群雄の一人です。
代々政治家を輩出してきた名門の一家出身で、黄巾の乱討伐や、反董卓連合での活躍をキッカケに一気に勢力を拡大し、一時は河北四州をその手に収めていました。
しかし長らくライバル関係だった曹操との戦いにおいて、官渡の戦いに敗れたことで勢いを失い、その後志半ばにして死去しました。

そのほかにも、曹操と激しく対立した馬騰率いる西涼地方の騎馬軍隊や、黄祖や黄忠など様々な武将が仕えた劉表軍など、三国志初期~中期ごろにかけては個性的な群雄達が多数活躍していますよ。

まとめ

というわけで今回は、三国志を彩る様々な勢力たちをご紹介してきました。

自分のファンの国を決めると、三国志はもっと楽しくなります。是非お気に入りの勢力を見つけてみてくださいね。
もし誰かの応援する国が自分のひいきの勢力と違っていても、お互いに認め合って楽しい三国志ライフを送ってみてください。

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