220年代、中国に大きな打撃を与えました。蜀の劉備(玄徳)と魏の曹操が世を去った後、三国時代は晩期に入ります。三国志の目玉といえる戦いは数多くありますが、最後を飾る「五丈原の戦い」も欠かせません。また、新たなる国・晋はどのように誕生したのでしょうか。今回は、三国志終焉の経緯についてご紹介します。
三国志は、結局、魏に取って代わった晋が天下を統一して終わります。曹一族の力がなくなった際に司馬一族が台頭し権力者を味方につけたのです。その後、司馬炎が、呉を滅ぼしたわけですが、今回はこの司馬一族について着目してみましょう。
三国志を紐解くと国と国の争い以上に武将と武将の争いに焦点が当てられています。そして孔明をもってしても計算できないものがあります。それは敵の動きではなく味方の保身。天才がいるからと言って必ず計算通りに事を勧められるわけではないという人々の思惑がより一層三国志を面白くしています。今回紹介する李厳はなかなかの厄介者です。
曹操に強引に出仕させられたのに、天才的な才能を警戒され重職に就けなかった司馬懿。今、司馬懿の逆襲が始まる。そして晋へ。