前園ケイジの復讐
■ 前園ケイジの復讐
前園ケイジの復讐
ケイジはBBラウンジに足を運んだ。実は、これが彼にとって3度目の訪問だった。
ケイジは店のオーナーコバに対して何か恨みを抱いていたのだ。
孔明は、英子が有力レーベルへの強制移籍を迫られているのがケイジのせいではないかと尋ねる。
ケイジはこれを認め「まだ終わっていない」と告げて立ち去った。
前園ケイジの親は、電報堂 広告代理店の社長であり、コネを使って様々な仕掛けが出来たのだ。
夏の大型音楽フェスティバル、サマーソニアまで2週間を切ったその時、タイムテーブルが公開される。
英子のパフォーマンスの後にケイジの名前を発見した孔明とコバは何か悪い予感を覚える。
一方、ケイジのオフィスでは、ロックバンド「イースト・サウス」の南房と東山が新曲をケイジに披露していた。
2年前に活動を休止したこのバンドのメンバーは、ケイジの要請でゴーストライターを務めていた。
前園ケイジの新曲もできた。
南房はこれが最後にしてほしいと願い出るが、ケイジは違約金をちらつかせる。
二人は、最後の曲にしたかった・・・
その頃、英子はスタジオで新曲「Time Capsule」のレコーディングに取り組んでいた。
彼女は、サマーソニアの話をしているイースト・サウスのメンバーを目にする。
この情報を英子から受け取った孔明は、イースト・サウスについて調査を開始する。
そして、シークレットゲストが、なんと、マリア・・・・
袁術は自らを皇帝と宣言
■ 袁術は自らを皇帝と宣言
袁術は自らを皇帝と宣言
ここで、ケイジが恨みを持った過去のBBラウンジに戻ろう。
以前、ケイジがBBラウンジに自分を売り込みにきたのだ。
その時コバは、「袁術がいくら皇帝の真似をしようと、袁術は袁術なんだよ、分かる?」 と。
袁術
■ 袁術
袁術
三国時代に野心に燃える男、袁術がいた。漢帝国は衰退の一途を辿り、皇帝は名ばかりの存在となり、真の権力は群雄割拠する武将たちの手に握られていた。
袁術は、この時代の乱れを自らの機会と見て、漢の皇帝がまだ生きているにも関わらず、自らの帝位への野望を抑えきれずにいた。多くの軍を背景に、彼はついに決断を下す。自らの領土である南陽、長江の流域を支配下に置き、そこで自らを皇帝と宣言するのだった。
「漢の衰退は、天が我に帝位を授けるための兆し」と豪語する袁術。
しかし、彼のこの行動は、他の勢力の怒りを買うこととなる。
特に、曹操や孫権といった他の強力な武将たちは、袁術の行動を見て、彼を討つべく動き出した。
オーナーコバが伝えたかったのは、「本気でやるなら自分の音楽突き詰めろ」と英子と同じことを言っただけなのです。「人の真似してたら誰の心に届かないよ。」憶えている人は、憶えてますよね?
これに逆恨みしていたというわけです。
ケイジがそんなことで恨むかー? とコバが言う。
わからないですよ。と孔明。
曹操の徐州の民を虐殺事件、ふりかかる火の粉をはらうまでです。
徐州大虐殺
■ 徐州大虐殺
徐州大虐殺
袁術が曹操に敗れた後、袁術陣営の陶謙は泰山郡の華と費を奪い、任城国を攻略した。
曹操は徐州討伐に向かい、彭城で陶謙軍と激突し、陶謙軍は大敗した。この時、曹操軍は兵糧が不足していたため一時戦闘を中断した。
陶謙は曹操の父、曹嵩を護衛しようとしたが、護衛が金品に目がくらみ、曹操の父を殺し、金品を奪って逃げてしまい、曹操は陶謙を恨み、徐州で大虐殺を行うことになる。
陶謙は孔融に援軍を求め、孔融は劉備を送り、劉備は徐州に入った。曹操は劉備に恩を売る形で退却し、劉備は陶謙の信頼を得た。
そして、孔明は、手紙で、ケイジに戦線布告をする。
英子が以前から憧れていた二人、イーストサウス 南郷・東山 に会ったが、二人は、活動中止中だった。
そのことを、英子が孔明に電話で話すと、孔明がピンときた。
さっそく、孔明が動き、イーストサウスのCDを全て購入して、イーストサウスを調べ始めた。
その頃、ケイジがKABEを呼んでいた。KABEを仲間に引き入れようとするためだ。サマーソニア含め、ツアーにも参加できて、一本100万の提示だった。しかし、これは、孔明が言っていた通りだったので断った。
ケイジの誘いを断り、仲間を選んだKABEだったが・・・
ケイジの罠は、大掛かりの計略だった。
KABEを呼んだ際、ケイジと一緒に仲の良いところの写真を撮られていた。
KABEが帰った後、「人のものを奪うのは面白い」とケイジが言う
一方、孔明とコバは、東南の風を呼ぶことの祈祷をおこなっている。
赤壁の戦い 曹操軍に対して、人数では圧倒的に不利だったが、火計 東南の風を吹かせ、勝利を導いたのだ。
赤壁の戦い
■ 赤壁の戦い
赤壁の戦い
赤壁の戦いでは、孔明が火計を仕掛けるために、東南の風が必要だったため、孔明が七星檀で祈り、東南の風を吹かせました。
208年、曹操は天下統一を目指して南下を開始した。曹操軍は数十万の大軍を率いており、その勢いは圧倒的だった。
一方、曹操軍に対抗すべく、孫権は周瑜を総大将に、黄蓋、甘寧らを率いて迎撃の準備を整えた。
しかし、曹操軍の陣中では疫病が蔓延し、兵士の士気が低下していた。また、孫権軍は数万の兵力しかなく、曹操軍に対抗するには決定打が必要だった。
そんな中、黄蓋が奇策を思いついた。黄蓋は曹操に降伏する意志を告げ、数十隻の船で曹操軍に近づき、曹操軍は黄蓋の降伏を信じ油断している隙を突いて、黄蓋は船に火をつけ、火船を曹操船団に突っ込ませた。
船には油がしみ込んだ藁や薪が積まれていたため、曹操船団は大炎上。業火は岸辺の陣営まで飛び火した。
そこへ周瑜が攻め込み、曹操軍は成す術なく壊滅した。曹操はかろうじて脱出することができたが、天下統一の夢はついえた。
この火計で、東南の風が吹くことで、曹操軍は向かい風になったのである。
イーストサウスの、レコーディング中に孔明が尋ねる
イーストサウスは、前園ケイジのゴーストライターを行なっているという噂があると嘯き、いっそ、サマーソニアのステージにあがって噂を一掃したらと持ちかける。
その時は、断られるが、孔明のUSBを渡して、自分達の曲を聞くことになる。
過去、イーストサウスは花がない。の話にケイジが飛びつき、ゴーストライターに誘ったシーンを思い出す。
そうこうしているとケイジ側から 先輩ラッパー・ダイナーがきた。
「ようこそ蜀軍へ。君は、姜維かな、いや、魏延かなー?」というコバの皮肉は、魏延が孔明の死後に謀反を起こすことを言っているのだろう。
ダイナーが、おととい、孔明とケイジが、写真に一緒だった。と話を切り出し、サマーソニアまでが、KABEが必要と言っていたと嘯いた。
孔明は、ずっと祈祷をしていたが、孔明とKABAが口論を始める。
ケイジの計略だった。
棒打ち100回の計、正直に言いましょう。
「サマーソニア」に出るまでと孔明は言い、喧嘩になる。
そして「許せません、あなたはクビです」
突然の、孔明からのKABEへのクビ宣告。英子とオーナーが仲介に入り、孔明が「皆に免じて、棒打ち百回の計で許して差し上げましょう」と続けると、KABEは、ケイジの元へ行ってしまう。
KABEと英子の離間の計にかかってしまう。
しかし、これは、前園ケイジを倒すための計略だった。
苦肉の計(くにくのけい)
■ 苦肉の計(くにくのけい)
苦肉の計(くにくのけい)
赤壁の戦い最中、老将軍・黄蓋(こうがい)が、周瑜と対立する場面がある。黄蓋は、曹操軍に速攻をかけることを主張した。周瑜と対立した黄蓋は、周瑜を罵り、百叩きの計となる。
黄蓋の背中は血まみれで、周りの人々は涙を流すほどだった。
これは、黄蓋と周瑜の対立を、相手のスパイに信じさせようとした芝居で、敢えて黄蓋を痛めつけたものでした。
さて、あとは、イーストサウスの風が吹くのを待つのみ
サマーソニアまで、1日、そして、BBラウンジ の開け渡しが始まり、借地借家法 警察を呼ぶしかなくなってしまった。
さて、次回は最終回です。
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