英子は路上ライブで出会った久遠七海と仲良くなり、レコーディングの悩みを乗り越えることに。
七海は「自分が楽しく歌えることこそが大切」と伝え、自分とおそろいのギターストラップをプレゼントした。
物語は、オーナー小林(コバ)が手に入れた社員証を使い、孔明が、AZALEAの事務所に潜入するところから始まる。しかし、プロデューサの唐澤に見つかり、スパイとして対峙することになる。
そんな中、ホワイトボードの消し残からヒントを掴むことはできた。
BBラウンジに戻り、(コバ)にスパイ行動が見つかったと伝えると、オーナー小林(コバ)が言った。「 司馬懿の首は180度回り、後ろを見ることが出来た!?」
狼顧の相
■ 狼顧の相
狼顧の相
覆面ガールズバンドAZALEAが所属する大手事務所 KEY TIMEは、「魏」という比喩で表されています。この大国「魏」の軍師で、孔明の直接のライバルとして戦場で対峙していたのが司馬懿なのです。
「狼顧の相」とは、狼が振り返る際に見せる、首を180度回転させる特殊な能力を意味します。この逸話で知られるのは司馬懿で、彼がこの能力を持っていたとされています。
曹操が突然後ろから司馬懿の名を呼び出し、司馬懿が体は正面に向けたまま頭だけを真後ろに回したという話が伝わっています。さらに、司馬懿は「鷹眼狼顧」の相を持っていたとも言われ、これは鷹のように鋭い眼光と洞察力を持つことを意味します。
孔明が、AZALEAの事務所にスパイとして潜入したのを見つけられたことを「狼顧の相」に例えています。
ストーリー(英子と七海)
■ ストーリー(英子と七海)
ストーリー(英子と七海)
英子が落ち込んでいた。
理由は天才プロデューサー スティーブ・キドに「君の歌には自分がない」と言われてしまったからだ。
さらに「何のために歌っているのかわかっていない。」とも。
そんな時、七海からお揃いのギターホルダーをプレゼントされた。
嬉しかった。そして一緒に路上で歌っている時が本当に楽しかったのだ。
英子は気づいた。「自分が楽しく歌うことが幸せ」なんだと。
錦嚢(きんのう)の計
■ 錦嚢(きんのう)の計
錦嚢(きんのう)の計
10万いいねを獲得するために、アザリエ 3人ユニットに勝たないといけない。
ここで、困った時の秘策 (困った時に開けるという)孔明の3つの袋「錦嚢(きんのう)の計」が発動する。
それが、ドリンクチケット、着ぐるみうさぎ、写真なのか!?
赤壁の戦い後、孫権と周瑜は、劉備を殺そうと、偽の結婚を持ちかけ劉備を呉に招きました。
その時、孔明は劉備の護衛、趙雲に3つの袋を託します。
第一の袋には、呉到着後、大喬・小喬の父に会い結婚の噂を広めるよう指示がありました。
これにより、偽の結婚を周りに伝えることで、既成事実化してしまいます。
第二の袋は年末に開けるような指示で、荊州が攻められたとの偽情報で劉備に帰国を促しました。
追われる途中、第三の袋の指示で孫夫人に政略結婚の真実を明かし、兄・孫権に、謀略の道具として使われたことを知った孫夫人は激怒し、彼女の助けを得て無事荊州に帰還します。
孔明の計略により、劉備は孫夫人を真の妻として迎え、荊州に戻ることができました。
七海の秘密
■ 七海の秘密
七海の秘密
さて、七海には、何か秘密があるのだが、鈍感な英子は、気がつかなかった。
七海こそ、ライバルアザリエのベースボーカル、クオンななみだったのだ。
七海は、友達と楽しく路上してた時に、唐澤に誘われて始めたことを明かした。
不本意であったが、売れたいために、オリジナルではなく、与えられた曲で、顔にアイマスクをしてのパフォーマンスを余儀なくされたのた。
ただ、そんなことで、二人の友情は消えることはない。よきライバルとなった。
そして、路上で歌うこと!ここに、探していた答えに英子が気付かされた!
これが「たみくさ」(民草)だ! また 一緒に歌おう!
ぬいぐるみに入った孔明が、一部始終を聞いていた!?
曲ができた!タイトルは「ドリーマー」
人に致して人に致されず
■ 人に致して人に致されず
人に致して人に致されず
孔明を欲しがる、世界的な音楽プロデューサー、スティーブ・キドが、言う。
「僕が納得できる曲ができたらタダでいい。その代わり、できなかったら君のもとを離れて、僕の軍師になってもらう」
この時から、孔明の策は進行していた。
「人に致して人に致されず」は、戦略書『孫子の兵法』に登場する一節です。意味は、主導権を握ることが大切で、主導権を握れば自分が人を動かせる立場になれるが、相手に主導権を握られると相手に振り回されてしまう、ということです。
「致す」とは、他人を自分の思うように動かす、誘導する、という意味です。そのため、「人に致される」とは、他人の思うように自分が動かされてしまうこと、となります。
『孫子の兵法』は戦争の戦い方を説いた戦略書ですが、戦わずして勝つことを旨としています。つまり平和主義の戦略書なのです。
この言葉は、「孫子の兵法」に出てくる一節です。 なにごとも主導権を取ることが大切で、そうすれば自分が人を動かせる立場になれるが、反対に相手に主導権を握られると相手に振り回されてしまう、ということです
「人のいくさばに引き込む」
■ 「人のいくさばに引き込む」
「人のいくさばに引き込む」
続けて、孔明が言った「人のいくさばに引き込む」というフレーズは、本来「人を戦いの場に引き込む」ことを意味し、これは文字通りの戦闘や軍事的な対立だけでなく、政治、ビジネス、個人間の争いなど様々な形の「戦い」のメタファーとしても使われます。
この表現は、関与する人々にとって不本意な状況を示唆し、戦いに引き込む人物は計略家や策士として描かれがちです。このテーマは、古典文学や映画、小説など様々な物語でよく見られます。
天下泰平の計
■ 天下泰平の計
天下泰平の計
「天下泰平の計」は、平和で安定した国家を実現するための計略や政策を意味します。
古代中国の文脈においては、天下泰平の計はしばしば賢明な君主や軍師によって策定され、国家の安寧を保つための一連の行動、法令、政策を含みます。これには外交政策、内政の安定化、軍事的な防御の強化、経済の発展、文化や教育の振興などが含まれることがあります。
たとえば、三国時代の中国で蜀漢の軍師として知られる諸葛亮は、彼の治世における天下泰平の計として「出師の表」という有名な上奏文を書きました。これは彼の政治的な理念や国家運営に対する考え方が述べられており、平和な国家を実現するための道筋とされています。
出師の表(すいしのひょう)
■ 出師の表(すいしのひょう)
出師の表(すいしのひょう)
出師の表(すいしのひょう)とは、臣下が出陣する際に君主に奉る文書のことです。「出師」とは「師(=軍隊)を出す」ことを、「表」とは公開される上奏文を指します。
孔明が、劉禅に奏上した『(前)出師表』が著名で、誠忠と憂国の至情にあふれた名文として知られており、特に述べられない場合、「出師表」とはこれを指します。
さて、KABA、スティーブ・キドを味方に巻き込み、天下泰平の計へ出陣です。
次回は、七海率いるライバル3人組アイドルユニット「AZALEA(アザリエ)」との勝負の巻です。
古代の雑学を発信