三国志の序盤は、劉備(玄徳)の流浪、乱れた官僚、役人の悪態、董卓(仲穎)、袁術(公路)の横行等が中心に描かれていますが、読んでいて不快な気持ちにすらなってしまいます。これは「単なる悪人が行う悪行」ではなく、「公人のフリをした悪人が行う悪行」だから余計に不快なのです。このような「国の乱れ」「官の乱れ」を考えます。
三国志は後漢王朝が滅亡し、魏・呉・蜀の三つの国が興って晋に統一されるまでの物語です。魏の曹操、呉の孫権、蜀の劉備(玄徳)は後漢末期に割拠した英雄たちの一部です。本記事では後漢王朝が自ら招いた乱世の要因や事件を書いていきます。