孔明亡き後の三国志!公孫淵の反乱と姜維の生涯

孔明亡き後の三国志!公孫淵の反乱と姜維の生涯

三国志は非常に多くの武将が登場して彼らの生き様や、思想が描かれていて感情移入してしまうことでしょう。彼らの考え方や生き方は現代社会にも通じる物があります。是非会社役員や会社員に読んでいただきたいです!


孔明の死

孔明の死

孔明の死

日本の三国志のアニメや漫画などで諸葛亮孔明の死後はあまり重きを置いていない。(死せる諸葛、生ける仲達を走らす)でぷつんと話が終わっている、もしくはそこで記憶が途切れている人が多い。つまり孔明の死イコール三国志の終焉と捉えている人が多いのだ。確かに孔明が死ぬまでの話の方が圧倒的に多くの描写が割かれ、見どころも充実させられている。しかし三国志のゴールはそこではない。先にネタ晴らしをすると魏が蜀を滅ぼし、司馬炎が即位して晋を建国し、魏が滅亡する。最後は晋と呉の一騎打ちになるが、呉が降伏し滅亡。晋が中華を統一します。
さて、話は戻りますが、孔明間際に姜維(きょうい)と馬岱(ばたい)を枕元に呼び兵法を伝授します。司馬懿(しばい)が攻めてきたらあたかも孔明が生きているかのように装い反撃の姿勢を見せ相手を退散させるといった旨です。それがかの有名な「死せる諸葛、生ける仲達(仲達は司馬懿の字)を走らす」です。さらに王である劉禅の遣いに後継者は蒋琬(しょうえん)と費禕(ひい)を指名した。
孔明の死後、司馬懿は「孔明こそ天下の鬼才」と称えたと言われている。
孔明から直々に後継者と名指された蒋琬だが求心力はそこまでなかった。というのも蒋琬よりも各上の者がいてその者たちからはよく思われていなかったからである。その一人が楊儀(ようぎ)である。楊儀は蒋琬に対し誹謗中傷を繰り返し流罪の計となった。さらに自殺をしている。
一人の天才が国を強くした場合、その時代は国が大きくなり大国と戦いうる力を身に着けるがその天才がいなくなれば急に国力が落ちることが分かりますね。同じことが現代社会の会社にも言えることでしょう。

公孫淵は役不足?

公孫淵は役不足?

公孫淵は役不足?

孔明の死後、魏の第二代皇帝である曹叡は余裕をかましていた。各地に宮殿を造りやりたい放題やっていた。そんな曹叡に対して噛みついてきたのが公孫淵である。
公孫淵は以前呉から「魏を挟み撃ちにしないか」と誘いを受けていた。使いは金銀宝玉を持ってきたが公孫淵はこの密使を切って曹叡に届けてしまった。
曹叡から見返りを求めていた公孫淵だが温床が不十分だったため不満を募らせていた。
そんな背景があり公孫淵は怨恨から魏に戦争を吹っ掛けました。曹叡は公孫淵の討伐を司馬懿に任せます。慌てふためく曹叡に対して司馬懿は落ち着いており「4万の兵で十分だ」と言って公孫淵の15万の軍勢に立ち向かいました。

司馬懿はやっぱり凄かった

司馬懿はやっぱり凄かった

司馬懿はやっぱり凄かった

常に強敵と相対していると勝てなくても着実に力がつくもので、司馬懿も例外ではありませんでした。常に孔明としのぎを削っていた司馬懿の実力は、孔明亡き今敵う者はいません。
公孫淵が率いる15万の兵相手に兵糧攻めを開始。公孫淵を襄平に包囲することができましたが、そこで雨が連日振り続けてしまいました。水がたまり魏兵4万人はみんな水に浸かって休むことができないといった最悪の状況に追いやられてしまいます。
「兵糧がなくなるのが先か、魏兵の体力がなくなるのが先か」と言ったところでしたが、司馬懿は撤退を許しませんでした。
最終的に相手の兵糧が尽きたことが分かると司馬懿は総攻撃に出ます。公孫淵の軍は戦う気力なく敗れていきました。それでも公孫淵本人が降伏しなかったため司馬懿は憤り使いの者の首をはねてしまいます。公孫淵は息子の公孫修(こうそんしゅう)とともに襄平から脱出しようと試みるもあえなく捕まり二人とも首をはねられました。
孔明をずっと相手にしていた司馬懿にとって公孫淵を倒すことはさほど難しいことではなかったようですね。

姜維の忠誠心が凄すぎる

姜維の忠誠心が凄すぎる

姜維の忠誠心が凄すぎる

三国志には裏切りなど見るに堪えないシーンは多々ありますが、忠誠心にあふれている武将がいることもあります。その一人が姜維です。姜維は元々魏の武将でした。第一次北伐時に孔明に捉えられました。しかしそこで殺されなかったどころか、孔明に重用されることになりました。蜀軍の武将としてその後北伐に参加するのです。
しかも孔明亡き後、劉禅から寵愛を受けている宦官の黄皓から陥れられてしまいます。それでも劉禅が降伏するまで孤軍奮闘し魏軍の侵攻を防いでいました。
元々魏の武将だったのに孔明に魅せられ、ついていき、孔明に先立たれた後も蜀の武将として存在感を見せつける。上からの圧力にも動じず、元の主人だった魏に対して刃を向け蜀のために天命を尽くす様はあっぱれとしか言いようがないでしょう。
結局魏軍に捉えられてしまい最後は妻子とともに処刑されてしまうというなんともかわいそうな幕引き。
孔明がもう少し長く生きていれば、劉禅にもう少し力があったら、蒋琬と費禕がもう少し国をまとめられることができたらこのような結果にならなかったのに。と残念でなりません。
周りに恵まれなかった姜維は軍事面のみに力を注いだため一切内政を試みませんでした。蜀の国政が混乱してしまった要因としてそのことも挙げられるかもしれません。三国志時代にMVPなんてありませんが、孔明亡き後の蜀のMVPと言ったらもしかしたら姜維ではないかと思うほどです。

まとめ

まとめ

まとめ

日本では三国志を知っていても三国志の終わりについてはあまり知られていません。孔明が死んだ後も三国志は続いています。後継者をしっかり決めておかないと後々とんでもないことが起こるというのは過去の戦国時代だけでなく現代の会社でも言えることです。
また好敵手としのぎを削った場合自然と自分の実力が上がっているというのも面白いところではないでしょうか。孔明と何度も対峙した司馬懿はきっとその中で実力をメキメキと挙げて言ったことでしょう。そんな孔明にとって公孫淵は相手にならなかったでしょう。難しいプロジェクトをこなした社員の企画力が格段に上がったなどと言ったところでしょうか。
永きに渡って繰り広げられた戦国時代がぽっと出現してきた晋という国が平定したという所も新たな産業がこれまでの産業にとって代わり一人勝ちとしたなんて言う流れに似ています。
このように三国志の動きは現代社会にも置き換えられることが多く学ぶことが多いでしょう。
だからこそここまで注目を浴び、ファンが多いのではないでしょうか。


この記事の三国志ライター

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